学校法人の導入事例

北海道野幌高等学校 様

導入事例

道立高校

2024年度

導入学年/e教材

1年生 「初級英語・入門」/「S & WテストPro」/「ICTテストPro」
2年生 「初級英語・基礎」/「S & WテストPro」
3年生 「全商英検 2 級対策」/「S & WテストPro」
担当教員 男澤 誠一先生

Chromebook(BYOD)開始状況

・昨年の1学年(導入1年目)においては、クロームブック納品までの約1か月、スマホを使ってのスタートという形になり、授業管理という面でその後の指導にやや支障が出た事例があった。
・今年の1学年では、スマホを使わせずにクロームブック納品までの3週間を英語コミュニケーションⅠの教科書をゆっくり進める、という方法をとった。納品後すぐ Brains e-Learning を開始したが、昨年に比べ忘れ物や充電忘れなどもほとんどなくスムーズに移行できた。

1 学年「初級英語・入門」授業活用実践!

【英語ベーシック】
・本校では、1学年の6月までの3か月間「英語ベーシック」という学校設定科目を置いて、毎日 30 分授業(習熟度クラス)で中学校の学び直しをさせている。
英語の 30 分授業のほとんどを Brains e-Learning に充当し、月初めに前の月に学習した課題から小テストを実施し、ベーシックの終了時には「総まとめテスト」(100 点満点)を実施した。

〈学習効果〉
その結果正答率が7割を超えた生徒が全体の約 17%、正答率が 5 割以上の生徒は約 60%だった。この学年の入試の英語の平均点は 22.7 点であり、最高点は 50 点を下回っているという出発点から考えてこの結果をどう見るか。

【英語コミュニケーションⅠ】
・7月からは「英語コミュニケーションⅠ」の授業の中で Brains を利用する形になっている。
ベーシックとは違って授業のメインコンテンツではないが、毎月の課題を必ず設定して、授業の空き時間に取り組ませたり、先生方の出張時に自習課題として取り組ませたりしている。
もちろん、授業時間だけで課題を100%完了させられる生徒は少ないので、家庭学習でも取り組むよう日常的に声掛けをしている。

〈小テスト・夏休み明けテスト・定期考査〉
・モチベーションの維持のためにも、月初めの授業で小テストを実施するようにしている。
夏休み明けテスト(2回分)を含めると、英 CⅠの授業でこれまでに5回実施した。
・習慣づけのために課題の進捗状況が低いものは放課後に居残りさせたりも前期では何度か行ったが(数名程度)、年度後半からは居残りはさせていない。
・すべての課題が 100%になった子が12月の時点で6名いる(一番早い子は、ベーシックの3か月が終了する前に完了していた)。
・あと、英 C1の定期考査でも必ず Brains からの問題は出題するようにしている。

全体的な学習効果「ベネッセの基礎力診断テスト」!

・学習効果については資料不足で、全体的なことは言えないが、前述した3か月以内に完了した生徒は、ベネッセの基礎力診断テストで「D1 マイナス」から「C2プラス」という急激な伸びを見せている。
・参考までに 100%になっている他の5名の変化は「D2 マイナス→D2 プラス」「D3プラス→C3 プラス」「D3プラス→D2プラス」「D3 マイナス→D3 プラス」「D2 マイナス→D3プラス」という結果である。

2 学年「初級英語・基礎」活用実践について!

・一方導入2年目を迎える2学年については、自然学級での授業になり(1年次は上位1クラス、他はミックスという変則的な習熟度)、ベーシックのような教科もなく、正直教員サイドでも Brains に対する向き合い方を試行錯誤したところはある。
3単位の「英語コミュニケーションⅡ」の授業の中で、Brains を授業でのんびりやっている余裕はあまりなく、家庭学習への期待と実際の進捗度との乖離に無駄にストレスをためたような時期もあった。ただ、ここまで使ってきて体感したのは「スキマ時間の活用・自習課題・学級閉鎖時のオンライン授業・長期休暇時の学習課題・定期考査への出題」など、用途はさまざまであり、使い勝手の良い教材なので、進捗状況のことであまり神経質にならずにいる方が良いということである。
この学年でも毎月課題を設定して(1年分の計画を年度初めに作成した)、月初めに小テストを実施するという形態は1学年と同様である。12月までに7回の小テストを実施した。

「ICT テスト Pro」の活用実践

・本校での最初の利用は、1学年で「不規則動詞活用テスト」を作成して、前期期末考査が終わった後の授業で実施した。例年、1学年のこの時期に実施しているもので、こちらで出題範囲を 50 個指定して、5回に分けて紙のテストで実施してきた。
今年は ICT テストで出来たので、採点が一瞬で終わり教員側の負担が大いに減った。その後、教科書で学習した単語の小テストも3回実施した。

Brains「管理者機能」の活用実践

・「お知らせ」は毎月初め(もしくは月の終わりごろ)に更新して、その月の学習課題を連絡したり、小テストの連絡などに活用している。
・「テスト作成機能」は導入当初からお世話になっていて、非常に使いやすく重宝している。
毎月の小テストにも使っているし、定期考査の一部にも利用している。
・「学習進捗度」も、全体の進捗度と課題の進捗度に切り替えができるのも使いやすい。

先生方の取り組み、役割分担

・1学年・2学年ともに、今年度は男澤の方で年間計画を作成し、小テストや音読テスト、ICT テストなども基本的には1人ですべて作成してきた。
人事異動の関係もあって、やむをえない配置ではあったが、次年度はすべての学年にわたって利用することになることもあり、学年ごとにチーフを1名配置して運用していきたい。
・1学年の「朝学習」に Brains を利用する時は猪狩先生の方で作成していただいた。
・定期テストに出題する問題は、考査担当者の方で作成している。

次年度の取り組みについて 3 年目の抱負

・別項目でも記述したとおり、全学年で Brains を使うことになるので、学年ごとにチーフを設定して、課題の年間計画も4月上旬にはすべて作成し、可能であれば音読テストの年間計画も作成しておきたい。
・「S&W テスト」の AI Speaking 自動採点システムは、まだ、1 回しか実施していないが、生徒もこのシステムに慣れいくことで点数も向上していく可能性があると思う。採点には時間がかからないので、実施頻度を少し上げて、生徒に慣れさせていきたい。
・3学年で新規に採用する「全商英検2級対策」については、実質 12 月までの運用で計画を作成していきたい。

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